キャラクターはシルエットだけで読者に見分けがつくように描き分けよう

星海坊主は旅立ち、神楽は江戸に残った。スナックお登勢でしんみりする仲間たちの姿を、イタズラ心をおこし、窓から様子をうかがう神楽。しかし、神楽がいない寂しさはいつの間にか別の話題へと移ってしまう。銀時の息子、美人女医、女性陣のキャラ作り……。そして話はいつしか、神楽の抜けた穴を埋める新たなヒロイン選定へと移っていく。猿飛あやめ、お妙、そしてキャサリン。３人が壮絶な争いを繰り広げる中、ヒロインに大切な要素として、銀時は「顔」を、同席していた長谷川は「スタイル」を、そして新八は「性格」を上げる。早速候補から外されるキャサリン。表情が大切だという銀時に、さっちゃんは荒縄を差しだして却下され、お妙は長谷川を泣かせて却下される。次のスタイル対決では、ボン！キュッ！ボン！が大切だと力説する長谷川。二人を見比べた刹那、お妙のキツイ一撃が長谷川に決まり、測定不能となってしまう。最後の性格にいたっては、提案した新八が寝ぼけて「ヒロインはお通ちゃん！」などと言い出す始末。結局お妙とさっちゃんにより銀時と新八は店の外まで吹き飛ばされ、ノックアウトされてしまうのだった。 決着を付けるべく土手へ向かうお妙とさっちゃん。そしてそれを追いかけるキャサリンを見送り、女運の無さを嘆く銀時と新八。、結局自分たちには神楽が一番合っていた、としみじみと呟く二人の様子を情けないとこき下ろすお登勢は、店内でご飯を食べる神楽を振り返る。なにか言っておやりよ、というお登勢の言葉に、二人を見やって「ボン！キュッ！ボンでなくて悪かったアルな」と拗ねてみせる神楽。驚きのあまり声も出ない二人にヒロインは私だと言い放ち、銀時と新八にようやく笑顔が戻る。 こうしてようやく、万事屋は元の姿を取り戻したのだった。強い絆で結ばれて……。