みみずにおしっこかけると腫れるよ

えいりあんに混乱するターミナルに定春とともに現れた銀時だったが、えいりあんの触手に飲み込まれてしまう。この騒ぎの原因であるハタ皇子とじいを、助けて傷つき倒れた神楽を発見した星海坊主は、ハタ皇子たちに掴みかかる。だが、神楽はそれを止め、人を護ることに力を使ったことを誇るのだった。そこへ襲いかかるえいりあん。触手に捕らわれた神楽が飲み込まれようとしたその時、口を突き破って出てきたのは銀時と定春だった。触手に捕らえられた神楽を助けるべく、罵り合いながらもえいりあんに立ち向かう銀時と星海坊主。神楽を突き放しておいて何故助けに現れたのかと問う星海坊主に、自分でも判らないと答える銀時。しかし神楽を死なせる気もないと言い切るその横顔に、星海坊主は神楽が惹かれた理由を見出すのだった。ついに姿を現すえいりあんの中枢。その中に捕まった神楽の姿を見つけ、むやみに手出しできずにいる銀時たちを尻目に、上空に現れた松平率いる幕府の艦隊が砲撃体勢に入った。神楽の命と引き替えに、江戸を救おうとする松平。銀時は５分間、時間をかせぐように言い残し、自らえいりあんの核に飲み込まれていく。新八に連れられて現れたハタ皇子とじいが身体を張って砲撃を止めようとする中、娘の誕生パーティーのために早く片を付けたい松平は、問答無用で松っちゃん砲のスイッチを押してしまう。エネルギーが充填されていく中、神楽の元にたどり着いた銀時の声が、気を失っている神楽の心に届いた。無意識の神楽に殴られながら核を飛び出してきた銀時は、星海坊主とともにえいりあんにとどめの攻撃を加える。 しかし砲撃は止められず、まだ銀時たちが残る船上めがけ松っちゃん砲が発射されてしまう。直撃後の大爆発に誰もが万事屋一行の死を確信したその時、煙の向こうから姿を現す面々。着弾直前に星海坊主が傘で砲撃をしのいでいたのだった。 こうしてえいりあんは退治された。えいりあんの死骸に小便をかけながら、夜兎の本能に負けた神楽の兄のことを語る星海坊主。夜兎の力と本能に怯えるあまり、家族まで壊してしまった男に、銀時は神楽の出した、届かなかった手紙を手渡す。アンタみたいな家族が欲しかった。神楽を大事にしろと伝え、立ち去る銀時。その会話の一部始終を聞いていた神楽に、星海坊主は元気でいろよ、と声をかけ去ってゆく。それが、彼が見つけた神楽への思いやりだった……。