子作りは計画的に

江戸の街が映画「えいりあんVSやくざ」の話題で盛り上がっている頃、宇宙から飛来したえいりあんが江戸の街に潜り込んだ。えいりあんばすたーとして名高い星海坊主の助言で、近藤は真選組に非常線を張らせる。その頃、おなじく江戸の街を騒がせている「拙者拙者詐欺」にまんまと引っかかった神楽は、銀時を騙る電話の相手に命じられるまま、銀行へ走る。だが、運悪くそこにはえいりあんが潜伏していたのだ。神楽を心配して駆けつけた銀時、新八をも巻き添えにして、エイリアンに飲み込まれようとしている神楽。その時、星海坊主が現れ、一撃でえいりあんを仕留める。神楽と同じ傘を持つ彼は、なんと神楽の父親だったのだ。そして、家出同然に地球へとやってきていた神楽を連れ戻しに来たのだと告げる。だが、さすらいの掃除屋として宇宙を股にかけ、ずっと家庭を放ったらかしにしてきた星海坊主の言葉に神楽は耳を貸す気がない。議論は平行線のまま、ついには拳を交える父と娘。だが、父の言う「夜兎の本能」を指摘され、神楽は言葉に詰まる。いずれ居心地のいい場所まで、その力で壊しかねないと畳みかける父に、ここにいれば変われる気がする、と返す神楽だったが、その争いを見ていた銀時は「帰れよ」と突き放す。「おまえの居場所はここじゃねえだろ？」背を向け、神楽に言う銀時。「なんで……」と繰り返す神楽の声を背に、銀時はその場を去るのだった……。